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ブログに文章力の本なんていらないからとりあえず書いてしまおうよというすゝめ

日常 その他

最近、ブログ界隈で「文章力」というキーワードがにわかに盛り上がってきています。「ブログ界隈ってどこだよ」というツッコミは置いておいて下さい。多分、電子世界の片隅とか日本社会に隠された恥部とか、なんかそこら辺にあると思います。

 

私も、文章力については色々と考えたことがあります。大学生の時なんかは、『理科系の作文技術 (中公新書 (624)) 』や『社会科学系のための「優秀論文」作成術 』、『心理学論文の書き方―おいしい論文のレシピ  』などに始まり、文章の書き方に関する本を片っ端から乱読したこともありました。

 

書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

 

 

でも、大学院に入ったらボッコボコでしたよ。私の学会発表の原稿は先生や先輩に見せるたびに「なんだこの無駄に厳しい赤ペン先生は……」と泣きたくなるレベルの赤修正が入れられて帰ってきました。赤々と染まった紅葉の景色もかくやと言わんばかりの真っ赤な修正でした。

 

きっと今でも、先輩方も草葉の陰でこのブログの記事を読んで「この文の主語と述語関係が分からない」とか、脳内赤修正をつけていることでしょう。ああ恐ろしい。

 

……いや、ありがたいんですけどね。無給でそこまで熱心に指導してくれる人なんて社会に出たらいないですし。

 

そうやって“揉まれた”経験があったので、それなりに文章力には自信があったのですが、最初のうちは「ブログの文章」はそういった「文章力」とはかけ離れていることに気づき、戸惑っていました。

 

ブログにはブログの文法があるという“気づき”

ブログを書くにあたっては、ブログ界隈で人気だと言われる人の記事を参考にしました。ところがそこには、日本語の文法としてはめちゃくちゃだし、口語がバリバリ入って来るし、ただ言いたいことを連ねているだけの文章がありました。

 

でも、読みやすいし人を惹きつける要素があるんですよね。あれです。初めてライトノベルを読んだ時の感想に似ています。「こんなの日本語じゃねえ!」と表では言いつつ、何となく読んじゃう。

 

「ブログにはブログの文法がある」

 

当たり前のことですが、大事な事にその時気づきました。ただ、先述したように「論文の書き方なら先輩や先生に添削してもらえばいい」のです。でも、ブログの書き方は誰が添削してくれるんだろうという新たな悩みも誕生しました。

 


(c) .foto project

 

ブログライティングのお勉強

まず、勉強の仕方は簡単です。有名ブロガーの書いた記事の中でトップクラスにバズった記事の書き方をマネすればいいだけです。

 

例えば、「文章はですます調で」「見出しをつける」「画像を入れる」「文字数は120,あるいは130文字以内で一段落」といったことは今なら“基本”と言えますが、ブログのブの濁点部分すら知らなかった私にとっては重要な勉強でした。

 

でも、基本を分析して理解しても、それを書く場が無い。当時は「ライター業務募集」と書かれたサイトに片っ端から応募しましたが、ライター経歴ナシの私は書類審査で落とされる。当然ですが、SEOなんて言葉の端っこ部分すら分からない無名のライター志望者など誰も雇ってくれるわけはないのです。

 

もちろん、いきなりブログを書くという手段もありますし、実際書き始めてみたのですが、なかなかアクセスが伸びない。やっぱり私の文章はどこかおかしいのかと考え、実績を積む場を探しました。

 

ライティングが出来る場を探して

そしてたどり着いたのが、Crowd Worksのようなタスク作業のマッチングサイトでした。とりあえず、ここでのタスクを片っ端からこなして、最終的には審査が必要なライティング業務やマニュアルをくれる企業からもライターとして依頼してもらえるようになりました。

 

すると、やっぱりブログのライティングには私の知らなかった独特の文法がまだあったわけです。ただ、その内容に詳しく触れてしまうと、企業のマニュアルの内容などに触れてしまうので、詳細は割愛させていただきます。

 

端的に言うなら、検索キーワードを意識したタイトルや記事の書き方、(笑えるという意味ではなく)面白く、読みやすい記事の書き方などについてはここで学びました。添削などはしてくれませんが、それでも「企業のマニュアルを知っているかどうか」は文章の書き方に大きく影響を与えました。

 

その変化が“改善”かどうかは分かりませんが、きっと良かったことなのだと今でも信じています。

 

言いたかったこと

本題に戻ると、結局のところ文章力は“その手の本”を読んでも勉強できますが、基本的にそれは「ブログの文法に沿ったものではないし」「実践を積むことも出来ない」ことには注意した方が良いと考えています。

 

もちろん、最低限の文章の書き方は重要なものだし、「てにをは」や「主語述語関係」、「起承転結(あるいは問題・方法・結論)」の書き方などについてはキチンとした書籍で一度学んだ方が効率が良いとは思います。

 

ただ、やっぱりそれはブログの文法にとっては必要条件ではないのです。論理的ではないし、一部は文章として破綻しているかもしれないけれど“私”の主観がガッツリと入った“Iメッセージ”だからこそ誰かが読んでくれるのだと思います。

 

「別にブログでの文章力を鍛えるために読書は必ずしも必要ないんじゃないの?」というたった一言で済む指摘をなんとまあ長々と書いた記事でした。いかんですね、また先輩方にたくさんの赤を入れられそうです。