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ニートがお正月を神社のアルバイトで迎えた話

バイトと副業 日雇い

どーも、ニートです。

 

皆さんは今年のお正月に神社を参拝されましたか?ニートも今年は神社で過ごしました。ただし、ニートの場合は参拝客を迎える側として。つまり、ニートはこのお正月に神社のバイト(助勤)に行ってきたわけです。

 

そこで、今回は12月30日~1月5日までの一週間の男性助勤についてダイジェストでご紹介したいと思います。

 

30日 8:00~17:00 雑務

年末の神社は、来る元旦に向けて大忙し。まさに師走を体現したような様子で、神主や巫女さんがあちらこちらを走り回っている。ニートたち男性助勤衆も、明日の大みそかに備えて様々な神社のお手伝いを任された。

 

古い絵馬切り、交通案内の看板張り、正月用賽銭箱の作成、ストーブの給油、テント張りetc……。おおよそ雑務と呼ばれるものでも肉体労働が主な仕事である。作務衣を着て作業をするのだが、当然ながら真っ白な服はニートの腹の中のように黒く汚れてしまっていた。

 

※作務衣のイメージ図

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出典:http://www.ise-miyachu.net/SHOP/js-smez-00-s.html

 

作業の中でも特に印象に残っているのが「絵馬切り」である。古くなった絵馬を切って、新しい絵馬を結ぶスペースを作るというもの。当然、古い絵馬か新しい絵馬かを判断するために絵馬の日付を確認するのだが、その際、いやがおうにも願い事の本文も目に入ってくる。

 

本来、願いとはポジティブなものであるはずだが、それが真に迫るものであればあるほど、強く心を揺さぶられた。特に安産や子宝に関する願いは胸を締め付けられる思いであった。「やはり他人の願いなど知るものではないな」と実感した。人に頼めないから神頼みなのだ。

 

作業の合間合間には、授与所(お守りやお札を授与する場所)の仕事についても研修を受けた。たった一時間で、言葉づかいから100種近くに及ぶ授与品の価格やご利益、祈祷の受け付け方まで全てを覚えろというのだから、なかなかに酷なことをおっしゃる。

 

当然、時間内に覚えきれるものではなく、授与品の一覧表とマニュアルを受け取り自宅や通勤時間を使って頭に叩き込んだ。

 

特に「〇〇円納めて下さい」、「ようこそお参り下さいました」といった基本用語は一番気を使った。少しでも気を抜くと「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」が無意識に飛んでいきそうになるからだ。

 

今対応している相手は“お客様”ではなく“参拝者”である。ニートがお仕えしているのは参拝者ではなく、あくまで神様だということを忘れてはならない。参拝者は神様ではない。

 

こうした諸々を足りない頭に必死に詰め込んでいると、いよいよ大晦日が目前に迫ってきた。

 

31日~1日 22:00~19:00 古札受け取り&賽銭回収

結局、ニートは授与所に配置されることはなかった。元旦当日は、「古札収め所」という場所に配置されたからだ。古札収め所とは、古いお札やお守りを受け取る場所のことである。ここで、参拝者から古札やお賽銭を受け取るのがニートの仕事。

 

31日の22:00~1日の19:00までという21時間拘束の素晴らしすぎる内容で、休憩は2度の食事の時間を含めてもたったの1時間半。一日限定でないなら間違いなく「ブラックバイト」と呼ばれるレベルの内容だったが、神社にとってはここが稼ぎ時なので仕方がない。

 

一番辛かったのは、1日の午前3~5時。大みそかから元旦にかけて最も参拝者が少ない時間帯でありながら、ヤンキーが我が物顔で神社内を闊歩する時間。眠気もピークで、椅子に座らず飲み食いなしで8時間以上立ちっぱなしなのに、的屋のニーチャンたちが横でタコ焼きや串カツの香りを漂わせている状況は一種の拷問である。

 

しかも、元旦当日にはしんしんと雪が降っていた。古札収め所は境内にテントを張っただけの簡素なもので、とりあえず雨風がしのげるといった程度の作り。ニートが前日に頑張って仕上げた自信作ではあるものの、この天候の中では気休めにしかならない。案の定、ニートの手はしもやけに悩まされ、シャワーを浴びるのも辛いほどであった。

 

ただ、そんな辛い中にも楽しい作業はあるもので、お賽銭の回収は特に面白かった。その額は、元旦のお賽銭だけでもニート1人を一年養うことができるほど。性根が腐っている貧乏ニートは、湯水のごとく溢れるお賽銭に興奮しながら、それらをかき集めた。

 

それに身体は冷えたが、元旦当日の朝に神社側から頂いた「モチの入ったお雑煮」と「おせち」の温かさは悪くなかった。もちろん、おせちは冷たい食べ物だが、ここで言っているのは気持ちの話である。正月気分を味わえないのは残念だが、たまにならこういうバイトも悪くない。

 

余談だが、神社の参拝者が最も多いのは朝の10時半~12時、14時~17時の間のようなので、出来るならこの時間をさけて参拝したほうが無難である。

 

2~5日 8:00~19:00 雑務&賽銭回収 

神社において最も大事なことは清浄な状態に保つこと。朝一番の仕事として巫女さんが石掃きを、ニートたちがゴミ拾いを担当。境内に多いゴミのトップ3が「飴の包装」と「ガムの包装」と「タバコの吸い殻」である。ポイ捨てをする人には口寂しい人が多いのかもしれない。

 

それからの基本的な作業は1日にやっていたことと変わらず、古札の回収と賽銭の回収が主な仕事だが、1日に比べて多少は参拝者も減り、仕事も減ってくる。すると、その合間にちょくちょく他の雑務を申し付けられるようになる。

 

他のバイトとは違い神社の助勤だからこそと言うべきか。利益を求めてはいるもののそれを最大限に求めていない宗教施設だからか、神社には変わったルールがあるらしい。

 

それは、とある非常勤の神主さんが言っていたことで「神社は効率化を図る場所ではなく、とにかく人の手を動かし続ける場所だからね」というもの。しかも、これは良い意味ではなく悪い意味で、だ。

 

確かにそれは正解のようで、基本的に神社の助勤において“効率的に人材を運用する”という言葉は見当たらない。たとえば、絶対に2人でやる必要が無い作業も1人ではやらされないといった具合に、なかなか手を空けることができない。昼食の20分を除けば、休憩時間はゼロである。

 

流石に1日の徹夜のおかげで体力も限界を迎えており、巫女さんの中には体調不良で休むものも数名でてきていた。かくいう男性陣もみな風邪を引いており、鼻水とくしゃみが止まらない。三が日を過ぎたあたりなどは休憩を切望し続けていたが、結局その願いはかなわなかった。

 

まあ、作業自体は楽なので、それが休憩と思えばいいのだろうか。唯一の救いは人間関係が悪くなかったことに尽きる。やはり助勤は“外部の人”のようで、基本的にはお客様扱いであるし、参拝者も労をねぎらってくれる。こんなバイトは他に無いほど、周囲からの対応は温かいバイトである事には違いない。

 

最後に給料袋とささやかなお祝いの品をいただいてニートの激動の一週間は終わりを迎えた。

 

総括

正月の助勤は、体力的にけっこう辛いです。賽銭回収やその他雑務など男性の手がいる作業が多いうえ、基本的には助勤の巫女では対処出来ない力仕事を一手に任されるので、肉体労働の現場なみに働かされる時もあります。しかも、睡眠時間も不足するので、体調も崩しやすいというオマケつき。

 

後、今回ニートは授与所に回されることはついぞありませんでしたが、本来は巫女さんのように授与所で参拝者にお守りやお札を授与することも仕事に含まれます。ですので、参拝者への対応や授与品について覚えることも必須の仕事です。加えてバイトの条件としてみると、薄給です。

 

こんなことを言うと、「そんなバイトを誰がやるのか」と思われるかもしれませんが、文字では表しにくい楽しさというのも確かにあります。たとえば年越しを一緒に働いたメンバーで迎える瞬間、朝のお雑煮を職員たちと囲む瞬間、参拝者に「あけましておめでとう」と言われる瞬間etc……。

 

そういった意味でやりがいはあるバイトですし、体力や時間的に余裕があればまた同じバイトをやる時があるかもしれません。神社の側からも「また、お祭りや正月の助勤にぜひ参加してください」と呼ばれる程度には歓迎してもらえます。

 

年齢制限のある期間限定のバイトなので、一生のうちに一度ぐらい参拝者を迎える側の人間としてお正月を過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。

 

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