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田舎の八百屋の単発バイトに行ってきた話

バイトと副業 日雇い

私の実家は自営業の小さなお店をやっていたので、その関係で知りあいのお店に単発で日雇いバイトに行くことがありました。とはいえ田舎のバイト代で、しかも知り合い価格のお値段となると、それはもうボランティアも同然です。時給に換算したら悲しい現実が待っています。

 

でも、田舎だからこそ“お付き合い”も大事。今回も、実家に帰省した時、小さな八百屋さんへとボラバイトに行ってきたのでダイジェストでご紹介します。

 

午前8:00~9:00 市場で競りの開始

スーパーは24時間体制になって久しいが、いまだに市場の競りの開始時間は変わらない。冬場の朝は8時から、夏場の朝は7時30分から。まだ開き切っていない重たいまぶたをこすりながら市場へと集合すると、朝からそろいもそろって不機嫌そうな口の悪い男たちが集まって、今日も「〇〇円!」とわめきたてている。

 

野菜市場だけあって、意外と女性の自営業者も多いが、おおむね眉間のしわの数は変わらない。そこら辺に山積みになって置かれている玉ねぎの皮の枚数といい勝負かもしれない。確定申告の時期で、気でも立っているのだろう。

 

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ただ、確かにシワを寄せたくなるぐらい競りの仕事は難しい。売値のことを計算しながら、出来るだけ安く欲しい品を落とさなければならないが、高値を付けるのをしぶっていると他店に競り落とされてしまう。大手業者が数を取って出来るだけ安くあげようとするので、小売店は競合してそれに対抗する。人間関係がものを言う商売である。

 

バイトはそんな争いをよそに、店長が競り落とした品物を次々と台車で運び、自社の車へと放り込んでいくだけ。最も重たい玉ねぎの箱で20kgだが、大抵の品物は10kg程度。基本は台車で運ぶだけなので、楽なものである。

 

1時間して積み込みが終了したころ「腹が減っただろう。食え」と、朝のお弁当を渡される。きゅうりと紅ショウガとたくわんの海苔巻だ。

 

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田舎らしく素朴すぎる一品だが、これはこれで案外美味い。少し甘目の酢飯と紅ショウガの辛みがよく合う。朝飯としてはこれで十分。

 

9:00~13:00 野菜の配達

八百屋の仕事の8割は、飲食店や弁当家、施設への配達である。人口減少がさけばれて久しい田舎では、店売りだけでもっている小売店などほとんどいない。店長の運転する車の助手席で雑談タイムの始まりである。

 

「もうお前も結婚しないとな」「いつまでもふらふらしているなよ」「親に迷惑をかけないようにしないとな」「早く就職しろよ」

 

朝の雑談にしてはシビア過ぎないだろうか。耳が痛い。耳だけでなくストレスで腹まで痛くなりそうだ。田舎に帰ると毎回言われるそんな言葉を笑いながら受け流し、各施設へと野菜を配達していく。

 

午前中の配達は、幼稚園・保育園などの教育施設や公共施設ばかり。幼稚園などは普通に見知らぬ人間がいても問題ないが、やはり公共の施設だとそうはいかない。

 

とある施設へ納品する場合などは、かなり厳重なチェックの上、何重にも鍵をかけられた鉄柵を抜ける必要がある。そんな重苦しいところに入れられると、気分が滅入ってしまうので、さっさと納品を済ませるに限る。良からぬたくらみをしていると思われても面白くない。

 

13:00~13:20 昼飯

小売の昼飯など、基本はあって無いようなもの。むしろ、昼飯の時間を用意してあるだけ有り難い。配達途中で買ってきたお弁当を、お店のストーブで温めたお湯で淹れたお茶で流し込む。小売のお店は朝と昼を適当に済ませて、夜にガッツリというタイプが多い。

 

13:20~17:00 野菜の配達

午前中の配達とは違い、スーパーの総菜コーナーやお弁当屋さんへの納品は午後からが一般的。どちらも朝は戦場のように忙しくしているので、昼間の仕込みの時間に来た方がありがたがられる。イニシャルDでたっぷりと予習をしたペーパードライバーのハンドルテクニックで各スーパーの惣菜コーナーへと野菜を運んでいく。

 

スーパーの場合、公共施設に比べて配達に気を使わなくていいのでありがたい。田舎では人手が足りず、いつもと違う人が配達に来る事なんて日常茶飯事なので、素知らぬ顔をして1人でスーパーの従業員通用口を通っても誰にもとがめられることは無い。「お疲れ様です」と従業員にあいさつをしていけば、みな社員も同然。事務室などもあるのだから、少しは警戒心を持っても良さそうなものである。

 

そうして各地で納品書と野菜をおさめ、危なげなく配達を終えると、今日のバイトは終了である。

 

まとめ

特筆すべきことはないかもしれませんが、やっぱり改めて田舎で仕事を思ったのは、仕事のペースが全てゆっくりだということですね。生活スタイルがゆっくりだと仕事もゆっくりになるのかもしれません。

 

もちろん時間に追われるタイミングだってありますし、忙しい時期は忙しいのですが、やっぱり都会の“常に時間に追われる感じ”は、田舎であまり感じたことはないです。まあ、その分時給も都会の半額レベルで安いうえ、仕事もないんですけどね……。

 

今回はお手伝いに近かったので、あまり単発バイトという感じではありませんでしたが、また他のバイトを体験したらレポしていきたいと思います。

 

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