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野球場の単発アルバイトで若いお姉さんにときめきを覚えた話

日雇い バイトと副業

野球については『パワフルプロ野球9』しか知らない私ですが、先日プロ野球を運営する日雇いバイトに参加してきました。野球と言えば、数年前にソフトバンクホークスをダイエーホークスと言って、カープファンの人間から大激怒されたのは記憶に新しい思い出です。

 

とはいえ、普段は野球にあまり興味の無い私でも、プロの試合を生で見れる(かも)となれば話は別。スポーツ運営の日雇いバイトには参加したことがなかったので、さっそくショットワークスから応募してきました。その様子をダイジェストでご報告いたします。

 

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某日 15:00~17:00 オリエンテーション

プロ野球の単発バイトは時給が安い。野球に限らずスポーツ系のイベントはとにかく時給が安い。普通の日雇いが時給1000円のところを、スポーツ系は800円代ということもザラ。若いスポーツ好きな学生が大量に応募しているのだろうと思いきや、メンバーは30~40代ぐらいの人間もかなり多い。

 

野球好きの高齢化が進んでいるのか、単にそれなりの年齢の人間にも野球バイトが人気なのかは分からないが、みんな若干馴れ馴れしいのは止めて欲しい。見渡せば、オリエンの最中だと言うのにメンバー間の私語も弾んでいる。どうやら、スポーツ系のバイトは固定スタッフがリピートすることが多いらしい。

 

そんなオジサン方の私語をわきに、オリエンテーションは進んでいく。上司の話によると、基本的なスタッフのポジションは受付、内野入口、内野(1,3塁)、外野入口、外野(1,3塁)に分けられるとのこと。私は内野に振り分けられた。

 

内野の仕事はとにかく簡単。お客様が来場したら「いらっしゃいませ」とお声掛けをし、席を案内。L(レフト),C(センター),R(ライト)の3ブロックにそれぞれ数字が割り振ってあるので、大ざっぱな位置を覚えておけば、後はお客様のチケットと席番を照らし合わせるだけである。

 

ただ、試合が始まると、ファールボールが飛んできたときにホイッスルを鳴らして警告するという仕事も追加される。もしお客さまが怪我でもしたら大変なので、打球のゆくえには最新の注意を払えとのこと。とはいえ業務自体は簡単で、球場のトイレや喫煙所、売店の位置さえ覚えてしまえば特にやることはない。

 

「試合が始まるまでは適当にスタンドに座っててよ」と言われ、ありがたくスタンドで選手たちの練習風景を眺めていた。この時間は本来ファンクラブの人間しか入れないため、これはスタッフの特権。プロの姿を間近に見るのは初めてだが、普通の人間よりも一回りほど体が大きく見える。なるほど、確かにプロだ。

 

バッティング練習で軽々と外野へ運ばれていく白球を眺めていると、スカッとする気持ちよさがある。これがテレビでは味わえない生の感覚なのかもしれない。両チームの練習を眺めてひそかに感動していたところに、いよいよ開場のお知らせが告げられた。

 

17:00~18:00 会場内の誘導

開場したとは言っても、わっさわっさとお客さんがすぐに入ってくるわけではない。内野席は全席指定席なので、急ぐ必要もないからだろう。それにお年を召したお客様が多いのも原因かもしれない。やはり野球ファン自体の高齢化が進んでいるように見えた。

 

のんびり仕事をしていると、とあるお客さんからクレームが。なんでも「A席のチケットを予約したのに、こんな端っこに席を置くとはどういうことだ」とのこと。

 

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そもそもライブやコンサートのA席は、基本的に“予約をした”という以上の価値はないほど最低ランクの席なので、当然と言えば当然。もちろんそんな思いは口には出さず「申し訳ありません。私には分かりかねます」と応えるだけでお茶を濁せたので、ご本人も愚痴のつもりだったのかもしれない。

 

そして、この手の座席関係のクレームが種類としては最も多い。「私は〇〇チームのファンなのに、周りは××チームのファンばかりだ。席を変えてくれないか」というのもその一つだが、もちろん席の変更は不可能である。

 

クレームとは言っても、基本的には謝罪をすれば聞き分けられる大人な方が多いので、それほど大変なものではない。緩い対応をしつつ、休憩の合間に支給された晩御飯を食べているとアナウンスが始まった。いよいよプレイボールだ。

 

某日 18:00~22:00 会場内の監視と選手の退場支援

ファールボールは飛んでこないか、お客さん同士で喧嘩が起こっていないか、会場内をざっくりと見渡す。アルコールが入っているうえ、勝負の場なので意外ともめごとも少なくないのだとか。

 

会場内をぶらぶらしていると、可愛らしいお姉さんからお声がかかった。どうやら、座っている座席が敵対するチームのファンに囲まれて窮屈なのだそう。しかも、応援するチームが負けているので余計にイライラしてしまうらしい。

 

見た目からは想像できないが、球場まで来る熱心なファンである。気の抜けた話し方をする人で怒っている姿でも和んでしまうが、相手は怒っているのだから親身になってクレームに対応する。

 

ただ、クレーム処理も時間が経つと雲行きが怪しくなってきた。とにかくこのお姉さんの話が長い。もはや愚痴か相談のレベルで、座席のことはどこかに行ってしまった。「お兄さんは今何をしているの?」と雑談気分で質問されたが、「お客様のクレーム処理をしていたはずなんですけどね」とはさすがに応えられない。

 

私としては可愛いお姉さんと話せてうれしい限りだが、先ほどから上司が何度もにらんできているので、そろそろやめにして欲しい。すでに20分ほどはお姉さんと話している。

 

ファールボールの前に、いよいよ上司から危険球が飛んできそうだったので、「申し訳ありません。仕事がありますので……」と伝えると、「もう仕事に行っちゃうの?(ライバルチームのファンばかりの席に)帰りたくないんだけど……」と寂しそうに言われてしまった。

 

不覚にもドキッとしてしまったが、突発的な動悸だろうと片づけて業務再開。頭の中ではロマンスの神様が流れているが、きっとこの人ではない。ロマンスの神様も酷なことをして下さる。そしてこの後、試合終了までついぞお姉さんと会うことは無かった。BOY MEETS GIRLは不成立である。

 

試合終了間際、男スタッフは全員球場の外に呼び出され、選手たちが出ていくための柵を作って待機を申し付けられた。ファンのプレッシャーが二重の意味ですごかったが、柵を乗り越えたり、選手に缶やビンを投げつけるような無茶をする人もいなかったので一安心。

 

それにしても、自分の名前を見知らぬ人間から“さん付け”もされず馴れ馴れしく呼ばれる気分はどんなものなのだろうか。バスに乗り込んでいく最中に何度もカメラのフラッシュをたかれ、ファンから呼び捨てにされる選手の気持ちは、柵を抑えているだけの凡人には想像もつかなかった。

 

総括

野球のバイトは冒頭でも書いたように、とにかく時給が安いです。しかも、試合時間が短いので、一日で5,6000円ぐらいしか稼げません。晩ご飯や昼ご飯がつくとはいえ、日雇いだけで生きているような人にはかなりきついでしょう。

 

ただ、それと引き換えにと言ってはなんですが、日雇いのバイトとしてはかなり楽ですし、何より楽しいです。いや、可愛いお姉さんと話せるからではありませんよ。嬉しかったのは事実ですが、それを差し引いても、お客さんたちが入場して段々と盛り上がる感じはお祭りのようで、こちらの気分も盛り上がってきます。

 

何度もリピートして入る人が多いことからも、きっと人気の求人なのでしょうね(だからこそ時給が安いとも言えますが……)。それに野球の試合自体を何度も経験されているためか、上司もバイトの管理に慣れていてマニュアルも徹底しているので、困ることはほぼありません。

 

若干、血気盛んな野次や罵倒が飛んでいるので、気の弱い人にはきついかもしれませんが、それ以外は特に問題ないと思います。

 

また、面白いバイトがあればレポしていきたいと思います。

 

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