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20社以上に登録している私が教える単発バイトと単発派遣のウソと誤解

バイトと副業 日雇い

最近、単発バイトや日雇い派遣に関して記事を書かれている方が少なくありません。ただし、中にはウソを書かれている方、ウソではないかもしれませんが誤解が多い記事を書かれている方が多数いらっしゃいます。

 

そこで今回は、10社以上の派遣会社と日々紹介の会社、10社以上の単発アルバイトに登録してきたという全く自慢にならない経歴を持つ私が、改めてそれらの誤解やウソについて一つ一つ訂正しておきたいと思います。

 

単発のアルバイトは法的に禁止されている?

「日雇いアルバイトは法的に禁止されている」という文章を最近よく目にするようになりました。答えから書くと完全に間違いです。

 

これはおそらく日雇い派遣(30日未満の派遣)が禁止になったことと間違われているか混同されているのでしょう。

 

派遣とアルバイトの違いってなに?―1日だけ働きたい時の大きな違い―」でもご紹介したことがありますが、派遣とアルバイトは全く違うものです。簡単に図で示せば以下の通り。

 

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詳しい違いは先ほどの記事を見てもらえば分かりますが、重要なのは単発のアルバイトは全く禁止されていないということです。たとえば、年末年始だけ神社のアルバイトをしたり、知り合いのお店で1日だけ働いてバイト代をもらったりといったことは全く禁止されていないのです。

 

一方、日雇い派遣は確かに禁止されています。以下の条件にあてはまる方や一部の仕事だけは例外として認められていますが、基本的に禁止です。

 

日雇い派遣の例外事由に当てはまる方

①60歳以上の人

②雇用保険の適用を受けない学生

③副業として日雇い派遣に従事する人(※生業収入が500万円以上)

④主たる生計者でない人(※世帯収入が500万円以上)

 

ですが、1日だけ仕事をする方法としては日々紹介という方法もあります。こちらは仕事を紹介している企業に登録だけして、あとはそこからただ仕事を紹介してもらうだけというスタイルです。

 

日々紹介では、紹介元企業との間に雇用関係はないので、雇用や保障の問題が発生した時に面倒なことになりますが、日雇い派遣と違って法律で禁止されていないので、高校生以上なら誰でも利用することができます。

 

同じく1日だけ働くと言っても、アルバイトと派遣と日々紹介の違いについては改めて区別しておくとよいでしょう。

 

時給が高いと楽な仕事が多い?

最近、「時給が安い会社のほうがスタッフを大事にしておらず、高い会社のほうがスタッフを大事にしているため、時給が高い会社のほうが楽な仕事が多い」と言う人が少なくありません。

 

これも結論から言えば、真っ赤なウソです。そんなものは仕事の内容と現場によります。高時給でもキツイ仕事もあれば、安い時給で楽な仕事もたくさんあります。

 

たとえば私が経験したもので言えば、安い時給で楽な仕事としては「オークションの運営」「選挙の開票作業」あたりでしょうか。一方、高い時給で楽な仕事としては「選挙の開票調査」「学会運営」「遺品撤去」の仕事あたりですね。

 

単純に、イベントの運営など比較的楽な仕事が高時給である傾向が高いために、“時給が高い仕事ほど楽”と勘違いをされている方が多いようです。

 

むしろ、イベント系は覚えることが多く、声を張り上げることも多いので要領の悪い方や元気に振舞えない方、他人と関わることが苦手な方には辛いこともあります。それにスーツ着用が必須だったりと、衣服のクリーニングなどに手間もかかります。

 

時給から仕事の内容なんて判断できません。自分にあった仕事のスタイルを選びましょう。

 

単発アルバイトの参加者は社会の底辺か?

「日雇いや単発バイトに参加したら社会の底辺を見ることができた」なんて言う人をたまに見かけますが、これは言い過ぎだと思います。

 

正直なところ、体力勝負の現場などでマナーが悪い人が多い傾向にあるのは事実です。ゴミをそこら辺に投げ散らかしたり、いつ買ったのだろうという服を着ている人もたまに見かけます。

 

ただ、先ほども言ったように単発バイトや日々紹介の仕事であれば誰でも参加できるので、その参加者の属性も様々です。

 

農業の繋ぎに仕事に来ている人、開業や転職の準備資金として参加している人、副業として参加している人、派遣会社の知り合いを助けるために一時的に参加している人、上京して夢を追う若者、社会復帰の第一歩として参加する人etc……。

 

上司だって、その現場その現場で全く違うタイプの人が出てくるので、単発の仕事だから上司が良いとか悪いと一概に言うことはできません。

 

色んな人に出会ってきましたが、決して彼らを社会の底辺と呼ぼうとは思いませんし、そう呼ばれるとも思いません。一部にマナーが悪い人がいるのは事実だとしても、そういった人が大多数ということは決してありません。

 

“日雇い”と“日払い”の違いは?

日雇いと日払いは混同されている方が多いです。日雇いや単発とはあくまで労働期間の長さを指しており、日払いは給与の支払い方を指しています。

 

ですから、日雇いの現場で働いたのに給与の振込は翌月だったということも普通にありえますし、逆に長期の現場で日払いで給与をもらえるということもあります。

 

法的には「日雇い」とは雇用期間が30日以内の短期の働き方全てを指します。ただし、求人情報サイトなどで探す際には、日雇い(1~3日間)、単発(~14日間)、短期(~2,3ヵ月)ぐらいのカテゴリーで分けられることが多いです。

 

もちろんあくまで“多い”というだけなので、ここら辺は求人情報サイトの仕様によります。サイトによっては「ド短期」という造語を使っているところまであるので、あくまで目安程度に覚えておいてください。

 

もし単発のお仕事の現場でその日にお給料をもらいたいなら、「当日払い」とか「業務終了後、弊社の事務所で給与をお渡しします」といった言葉を書いてある仕事に応募するといいでしょう。交通量調査の仕事は単発の当日払い形式が多いように思います。

 

単発の当日払いの仕事はその場で住所の記入などが必要になるので、ボールペンと印鑑を持って行くことを忘れないように気を付けてください。

 

単発バイトはお金を稼げるか?

単発バイトもやらないよりはお金も稼げますが、これも仕事によります。「日給1万円以上の仕事が多い」という方がいらっしゃいますが、少なくとも私の住む名古屋に限って言えば、日給1万円未満の仕事のほうが圧倒的に多いです。

 

日給1万円を超える仕事なんて、急にスタッフが足りなくなったか交通量調査(12時間勤務)かイベント系、選挙系、クレジットカードの販売、サンプリングぐらいです。あとは、比較的女性のほうが高時給の仕事に就きやすいですね。

 

だいたい普通は時給1000円で8時間勤務の1日8000円前後が相場じゃないでしょうか。そこから所得税も引かれていきます。1万円もコンスタントにいく現場ばかりなら、日雇い労働者が貧困問題で取り上げられることなんて無かったでしょう。

 

単発求人の労働者たちについて書いた本に思うこと」でも書きましたが、基本的に単発バイトはそれだけで満足に暮らせるほど裕福になることは決してありません。たまの日銭稼ぎだからおすすめできるのです。

 

それに、もっと重要なこととして単発のバイトや派遣は基本的に履歴書に書くことはできません。書いてもいいかもしれませんが、むしろマイナス評価になることもあると言われています。事実かは分かりませんが、履歴書には書かないのが通例のようです。

 

そういった意味で、そもそも単発バイトはメインの仕事や収入としておすすめするべきじゃないと私は考えています。

 

あくまで本業があってその副業にとか、子育て中で決まった時間に働けないとか、学生がお小遣い程度にとか、一時的にお金が欲しいとか、社会復帰の第一歩といった働き方に向いているというだけで、それを本業にして働いたほうが良いということはないと思います。

 

なぜ政府によって日雇い派遣が禁止されたのか、そのやり方は不味かったとは思いますが、本来の目的を思い出せば万人に単発のお仕事をすすめるということはできないと思います。

 

まとまったお金や職歴が欲しいなら、最低でも数か月は働ける現場に行ったほうが賢明です。

 

単発の派遣や仕事をやめるときは連絡を拒否すればいい

これも多い間違いですが、「仕事に入りたくなければ派遣会社からの連絡を拒否する」というのは止めたほうが良いです。

 

派遣会社への迷惑にもなりますし、今後もし改めてその仕事や派遣につきたいと思った時に、確実にマイナスにしかなりません。

 

確かに、私も単発の現場はあくまで一回限りなので気楽に参加して、失敗してもいいから一生懸命に取り組む姿勢は大事だと思います。ですが、それは決して社会人としての責任を放棄しても良いということではないことに注意が必要です。

 

ちゃんと派遣会社には登録を消してほしいと連絡すれば登録を消してくれますし、仕事をしたくないときはそう伝えれば連絡もやめてくれます。特に大手の派遣会社やものすごく小規模な会社だと、会社の心象一つで仕事の採否が決まることも少なくないので気を付けましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。

 

いずれも最近私がネット上で何度か見かけた誤解や勘違いをもとにコメントを書いたものです。ネットで調べた知識で書いた人も多いのか、単発系のバイトや派遣には誤解もたくさん含まれています。

 

信用するなとは言いませんが、できる限り自分の目で調べ、実際に体験してみるのが重要です。

 

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