読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

看板(プラカード)持ちの単発アルバイトが退屈すぎて死にそうだった話

バイトと副業 日雇い

「ただひたすら耐えるだけの日雇いアルバイト」と言えば、みなさんは何が思いつくでしょうか。交通量調査だって、実は手元のカウンターで車両を数えなければならないので、単純作業とはいえ地味にやることがあります。

 

ですが、アルバイトの中には"何もせずにそこにいること"がお金になるものもあるのです。それが看板やプラカード持ちのバイト。皆様も、「○○ホームはこちら」といった看板を持って、イスに座っているだけの人を見たことがあるのではないでしょうか。

 

看板にも持つ内容によっていろいろと種類があるのですが、今回、私はその看板持ちのアルバイトの一つにショットワークスから参加してきたので、その内容をダイジェストでご紹介したいと思います。

 

 

午前8:00~8:30 集合&内容説明

今回のアルバイトは、さる大手企業の株主総会会場への案内をする看板持ちだということで、会場までの道のりや株主への対応の方法を最初に叩き込まれた。

 

株主総会の特殊なところは、「来場される方はみな会社の株を持っている」ということ。そのため、来場者は"お客様"ではない。なかには自分の会社だという意識を持っている株主様もいる。

 

そのため、「お客様」と「いらっしゃいませ」の2つの単語は絶対に使わないよう厳命された。来場者を呼ぶ際は「株主様」、あいさつをしたい場合は「おはようございます」である。

 

もちろん、普通の看板持ちとは違い、恰好もスーツで道路に立ちっぱなし。普通の看板持ちの恰好は、よっぽどラフ過ぎなければうるさく言われることはないが、株主様を怒らせてはいけない。相手が変わればこちらもカメレオンのように態度を変えなければならないのだ。

 

その代わりと言ってはなんだが、時給は普通の看板持ちより倍ぐらい高い。道路に看板を持って立っているだけで時給1600円なのだから、文句も言えない。下げたくない頭も金の重みには自然とこうべを垂れるものである。

 

午前8:30~13:30 看板を持って道路配置

説明が終了したら、いよいよ現場への配置。駅から会場までの道のりを株主様が迷わないように看板で誘導する。

 

今回はスーツ着用とのことで熱中症が心配されるため、一人につき一つアクエリアスが支給された。ありがたい。ドリンクバッグをスーツの腰に下げ、看板を道路から見やすいように地面に置く。

 

 

余談だが、看板持ちは服装も態度も現場によって異なるが、持ち込んでいいアイテムというものも現場によって異なる。住宅展示場などの看板持ちの場合は、パイプ椅子に座って、片耳だけならイヤホンをつけてもいいらしい。唯一の娯楽だ。

 

今回のような少しお堅めの看板持ちの場合は、もちろんそんな暇つぶしは許されないが、その代わりに短時間で時給がいい。どちらがいいのかは人によるだろう。

 

何もせずボーっと突っ立っていると、額からジリジリと汗がしたたり落ちる。動いていないとはいえ、さすがに猛暑日に近い気温の中でスーツはつらい。そして猛烈にヒマである。

 

脳内では、「あの人は株主様かなゲーム」が始まっている。文字通り、通行人の一人一人をその恰好から株主様かどうか判断していくゲームのことだ。正解が分からないので完全に非生産的な活動であるということを除けば、シャーロックホームズのようで楽しい。

 

そんな泥臭すぎるシャーロックホームズのところに時々通行人から声がかけられる。株主様ではない。本当にただの通行人だ。

 

それでも「こんな暑い中ご苦労様だねえ」なんて言われると、無性にうれしくなってしまうのだから仕方ない。もちろん気遣いの気持ちが嬉しいからではなく話し相手ができるからだ。

 

企業のブランドを引っ提げて看板持ちをしているので、一般人だからといって無下にはできない。そんな言い訳を頭の中に用意しておき、おばあちゃんやおじいちゃんとの世間話に興じる。

 

ちなみに、本命の株主様からの問い合わせは1件しかなかった。正直、自分があそこに立っていた意義はどれだけあっただろうかと思わなくもないが、その1件は自分があそこにいなければ会場にたどり着けなかったのかもしれないと思わなければやっていられない。

 

駅から会場への行きの案内が終了したら、10分ほどの休憩をはさんで今度は会場から駅への帰りの看板を引っ提げて同じく誘導開始。今度も株主様当てゲームを再開しようとしたが、帰りの道では株主様みんなが企業からのお土産を引っ提げていたので、ゲームの再開は中止。

 

非生産的な遊びさえ許されなくなったため、時給を毎秒単位に割って「4.4円、8.8円、13.2円……」と足していく恐ろしく退屈な脳内罰ゲームをやっているうちにタイムアップを迎えた。

 

総括

結論から言えば、ヒマです。ものすごくヒマです。あと、私の仕事の場合は株主総会のイベントの看板持ちということもあり、ずっと立っていなければいけなかったので、足が痛くなりました。

 

ただ、それを踏まえたうえでも、かなり良いお仕事だと思います。交通量調査はかなり長時間拘束されるので、どうしても翌日に響きますが、看板持ちは長くてもせいぜい7,8時間なので、たまのお仕事にはいい感じ。

 

「あまり仕事を積極的にやる気は起きないけれど、お金はほしい」という人には最適なのではないでしょうか。その代わり、かなり人気の単発アルバイトで、だいたいは募集が始まると数日で枠が埋まってしまいます。

 

もしどうしてもやってみたいという方がいれば、ショットワークスなどでプラカード持ちや誘導と書かれたアルバイト情報を探してみるとよいでしょう。

 

関連記事:ニートが日雇いバイトのサイトを比較しておすすめ5つを決めるよ