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姿勢を良くする心理的なメリットと姿勢が悪い影響とは?身体から心を健康に

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皆さんの目の前に「肩を落としてうつむいている人」と、それとは対照的に「胸を張って空を見上げている人」がいます。さて、それぞれの人はどのような気持ちだと思いますか?

 


(c) .foto project

 

多くの人は、「肩を落としてうつむいている人は落ち込んだ気分で、胸を張って空を見上げている人は楽しい気分だ」と応えるでしょう。このように、私たちは気分によって姿勢や顔の向きが変化すると考えています。

 

実際、心理学の研究でもうつ病の人や、一時的に気分が落ち込んでいる人は“頭を下げてうつむいたり”“肩を落とした”姿勢を取る傾向があるとされています。

 

今回は、文字通り「目に見えるほど落ち込んだ気分」を改善するための簡単な方法をご紹介したいと思います。

 

姿勢が人間の心を決める

皆さんは今、どのような状態でこの記事を読んでいらっしゃるでしょうか。イスに座っている人は自分がどんな状態で座っているかをちょっと意識してみて下さい。

 

国内における身体心理学の第一人者である春木先生は、自著『動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書) 』の中で、私たちの気分がその時の姿勢や頭の向きによって変化することを実験結果をもとに解説しています。

 

もしも、肩を落として、前のめりに、頭を下げたような姿勢でイスに座りがちな人は今すぐやめた方が良いかもしれません。なぜなら、本当に私たちの気分が落ち込んでしまうからです。

 

今まで座っている時の姿勢にあまり気をつけてこなかった人は、今までよりも少しだけ胸を張って、頭を上げた姿勢で作業をすると、落ち込んだ気分が回復できる可能性があります。

 

歩いている時の姿勢と心の状態

ちなみに、姿勢に気をつけたほうが良いのは何も座っている時ばかりではありません。立っている時や歩いている時も、姿勢は正した方が良いでしょう。

 

Michalakの研究チームによって発表された結果によると、私たちは前かがみで、肩を落とした歩き方をすると、ネガティブなことばかり思い出すことが分かったのです。

 

うつ病の人に特徴的な思考として、ネガティブな出来事を思いだし、落ち込んだ気分になり、さらにネガティブな出来事を思いだしやすくなるという負のループ的思考スタイルがあります。

 

歩き方1つでうつ病になるとは言いませんが、落ち込んだ歩き方がこうした負のループのきっかけになりうるのです。

 

一方で、手を振って、早い足取りで、胸を張った「楽しそうな歩き方」をすると、私たちはポジティブな記憶を思い出しやすいことが分かっています。

 

このように、歩き方一つで私たちは幸せにも不幸せにもなれると言えるでしょう。

 


(c) .foto project

 

自然と散歩は最高の組み合わせ

ちなみに、散歩をするのであれば公園や森の中など、自然にあふれた環境での散歩がお勧めです。MacKerronの研究チームによると、私たちは自然の中を散歩することで、幸福感が高まることが分かっています。

 

その効果は天気や日差し、時間、誰と一緒に居たかといった影響を除いても残るほどで、私たちは自然の中にいると幸せになれるのです。他にもバイタリティや集中力なども自然の影響を受けることが分かっています。

 

同じ散歩をするにしても、味気ないコンクリートの上ではなく、自然の中で文字通り伸び伸びと歩いた方が効果的だと言えるでしょう。

 

まとめ

心の問題や健康について考える時、心理的なトラブルや社会的なトラブルに第一に目を向ける方が多いと思います。ですが、人間の心の状態は身体の健康とは切っても切り離せない関係にあります。

 

良い睡眠をとることで良い心の状態を作っていくことについては感心も高まっていますが、「良い生活習慣を取ることで心も健康に」という考え方についてはまだまだ浸透しきっていないように思います。

 

「精神的に元気になりたい」と思っても急に元気になれるわけではありません。ですが、姿勢を少し変えてみたり、自然の中を散歩するぐらいのことであれば、多くの人は無理をせずに実践できるかと思います。

 

 こうした日常のワークで少し元気な心の状態を取り戻してみてはいかがでしょうか。