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田舎で迎えたお盆の夏―在宅ワークで子どもを見ながら仕事をする難しさを感じた日―

日常

 お盆ということで、久しぶりの我が地元である熊本県へと帰ってきました。

 

帰省をするのは私だけではありません。私の兄も自分の娘・息子3人を連れて地元へと戻ってきました。それぞれまだ小学生や幼稚園児のワンパク盛りの子供たち。実家も賑やかどころか、けたたましいと表現したほうが正しいぐらいの大音量の叫び声に包まれます。

 

ちなみに私は25歳ですが、田舎に帰るたび「まだ結婚しないのか」と親戚中にせっつかれます。当然ですが、そんな予定はかけらもありません。予定が立つ目途もありません。果たして私は血統を残すことができるのでしょうか?

 

そんなことはさておき、子孫の目途などつきようもないのですから、まずはご先祖様にお線香でも捧げておきましょう。わが兄は用事があるということで、私が子供3人を引き連れてお墓参りへと向かいます。

 

じりじりと焼き付ける太陽のもと、子どもたちが素直にお墓に参ってくれるはずもなく「このあと川に連れて行ってあげるから」と、考えなしの約束を取り付けて墓参りに連れて行きます。今後の自分の首を絞めることが分かっていようとも、まずはお墓参りを優先です。

 

漫画『ばらかもん』などでも取り上げられていましたが、九州のお墓は家名を墓石に掘ったあと、金色に塗り上げます。九州外に住んでいる人だと、少し不思議に見えるかもしれません。

 

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さらに余談ですが、鹿児島県のお墓はその中でも特に変わっていて、火山灰を防ぐために屋根がついている場合が多いです。田舎では、立派な墓を建てるとご先祖孝行だと言われますが、鹿児島の場合はさらに屋根の豪華さまで加わってくるので大変です。我が家のお墓は熊本県のものなので、屋根はついていませんけどね。

 

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そんなご先祖様の眠る墓に、「これからもよろしく見守ってください」という願いを捧げ、子どもたちを連れて約束の地である川へ。

 

ただね、子ども3人を連れて川に行くって本当に大変。まずは幼稚園児たちの子どもが遊ぶスペースを作らねばなりません。そこらへんにある手頃なサイズの岩や石を積み上げて子どもの遊ぶスペースを作り上げます。

 

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当然ですが、その間子どもたちはじっとはしてくれません。一番下の子どもなんて足元もおぼつかないので目が離せませんし、一番上の小学生は泳げもしないのに流れの速いところへと突き進みます。いやあ、片親で子ども3人を育て上げる方って本気で尊敬します。

 

子どもたち3人を連れて水難被害なんて兄に申し訳が立たないどころの事態ではないので、全神経の注意を張り巡らせて子どもたちを監視。それにしても、子どもを連れての川遊びがこんなに疲れるとは思いませんでした。

 

言うことを聞いてくれないだけならまだいいのですが、「ぬるぬるの石で転んで岩に頭をぶつけて重傷になったりしないか」「川に流されてしまわないか」「熱中症にならないか」と心配事がいっぱい。私も子どものころはこんなに親に心配をかけていたのでしょうね。ひたすら感謝です。

 

そんな私の監視の甲斐もあってか、子どもたちは川で目いっぱい遊び、帰りの車では熟睡。名前を呼んでも起きないほどの深い眠りについていました。寝ているときが一番かわいいとは言いますが、本当にそう思いますね。私の吐き気を催すような寝顔とは違い、天使の寝顔です。

 

とはいえ、子どもたちが目覚めたら天使の寝顔も一気に悪魔の笑顔になってしまいます。"鬼の居ぬ間に"ではありませんが、子どもたちが寝ている間に自分の仕事を済ませてしまいましょう。盆とは言えども、自営業の私に休みなどありません。

 

こういうときは、自分が在宅の個人事業主であって本当に良かったと思いますね。子どもたちにパソコンを触っているところが見つかると遊び道具にされてしまうので、あまり時間をかけられないのが難点ですが、それでも仕事ができない状態と比べれば雲泥の差です。

 

主婦の方ができるだけ在宅の仕事を探そうとする理由が分かります。

 

子どもたちの昼寝タイム&私のわずかな仕事の時間が終われば、今度はまた子どもたちのお遊びタイムです。もう時間は夕方ですが、子どもたちにとってはこれからがメインディッシュ。

 

日本の夏と言えば、花火大会です。

 

幼稚園児2人をそれぞれ背中でおんぶし、前で抱っこし、小学生の子どもは隣で手を引きます。重たい……。暑い……。修業かと思うほどの体力の減り。川遊びの疲れがじわりじわりとボディブローのように効いてきました。

 

そんな物理的にも精神的にも重たくなった体を引きずり、花火大会の会場へ。人混みに突っ込む勇気も体力もなかったので、会場の端っこで子どもたちと花火鑑賞です。うん、花火はやっぱりキレイですね。人ごみは嫌いですが、花火は見ていて気分が高揚します。

 

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ただし、子ども3人全員が花火に関心があるわけもなく、なかには花より団子の子どもだっていますし、もっと人工的な光に興味がある子もいます。やれ光る剣が欲しいだ、やれかき氷が食べたいだと各所からリクエストが上がってきます。

 

さっきまで「花火きれい」って言ってたじゃん……。最後の花火まであと3つなんだから最後まで見ていこうよ……。などとはもちろん言えません。子どもたちのリクエスト優先です。

 

子どもたちのリクエストに従ってかき氷を買いに行くと、そこには小学3,4年生ぐらいの子どもが接客をしているかき氷屋さんがありました。今日はよくよく子どもに縁があります。

 

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カメラを向けるとこちらに向かってピースしてくるような元気のいい店員さん。隣のたこ焼き屋さん、焼き鳥屋さんも含めて3件の屋台を一家総出で出しているようです。私もそうでしたが、田舎の子どもは完全に人手扱いです。

 

そんな昔の自分を思いだしつつも、今は自分が連れている甥や姪たちのことが最優先。早速かき氷を1人分ずつ購入して食べさせます。少しだけリラックスタイムです。子どもたちの服がかき氷でベッタベタになっていますが、良いです。あとで着替えさせますから。

 

かき氷をやっとこさ食べ終えた子どもたちを抱え、花火会場を脱出。子どもたちからは眠い眠いの大合唱。だらんと前後にぶら下がった子どもたちを抱え、汗だくのまま兄の待つ自宅へと帰還しました。

 

これが今年のお盆の一夏の思い出。

 

正直言えば、二度と体験したくないぐらい疲れました。でも、将来的にはきっと体験することなのでしょう。あれで在宅の仕事ができるのだろうかと正直なところ身震いしてしまいました。

 

まあ、兄はリラックスできたようなので良しとしましょう。そうしましょう。

 

将来の予行演習で本番が怖くなってしまったお盆なのでした。